2009年10月29日の10時頃、
我が家の庭に一匹の子狸がやって来ました。
29日と、30日の今日私達家族が行動した顛末を書きます。
私の住居は、横浜市です。横浜市と言えば
大都会と思うかもしれませんが、
今でも緑はかろうじて残っています。
しかし神木と呼ばれるような木も
宅地やマンション開発や急傾斜倒壊地区指定などに伴い
どんどん切られていってしまっています。
コンクリート事業だと私は思っています。
私の家の裏側などにはなんとか大木が残っていますが
いつ無残に切られることになるかは判りません。
大雨のときは確かに山が崩れないかは不安です。
しかし地山はなかなか崩れません。
崩れるのを前提に開発していったら、
日本はコンクリートだらけの国土になっちゃいますよね。
樹齢数百年の木をチェーンソーで問答無用に切っていく
のは耐えられません。
決して今話題の政治的な話ではないです。
私はエンジニアです。
50年私のふるさとを見て、子供の頃はキツネやミミズクさえもいました。
青大将は家の屋根裏に住んでいました。
それでも、地方からどんどんどんどん人が来て
宅地化が進み、マンションだらけ。
今は、私の原風景は、私の住んでいるところと、
近所の池、近所の河、それ以外、もう殆ど無い感じです。
首都圏への集中で困惑しているのは、過疎になっている
地方だけでなく首都圏に住んでいる地元の人間でもあるのです。
そのような横浜でも、そこで生まれ病気になり生死をさまよう獣がいます。
我が家ではかつて、種馬になり捨てられた
去勢されていない、巨大なフェレットを
小学4年だった長男ユウタが
捕獲し、飼育したことがありました。
今回の話も、病気になった一匹の子狸の
たった二日間のノンフィクションです。
私も仕事があって忙しい二日間で、最初にタヌキを発見した
長男のユウタも、救わなければと言ってちょっと涙ぐみながら
昨日は明治記念館、今日は大学へと、それでも忙しく
出ていったのが印象的でした。
フェレットを捕獲したころと優しさは
全く変わってないね。>ユウタ
写真をクリックするとキャプションを見れるので、
それで説明しています。
野毛山動物園の担当の方から
簡単な報告書に記入を依頼されながら、談話したところ、
この子タヌキは疥癬症であるとの事。
皮下注射などで、ゆっくり治療し、
回復したら、わが森に返されるそうです。
横浜にはタヌキが多く生息し、野毛山にも
野生のタヌキがいて、現在、40匹くらい保護されているそうです。
野毛山動物園グッジョブ!!
私達家族も超不景気に遭遇しています。
就学中の子供5人をかかえ、本当に厳しい状況ですが、
前向きに生きたいと思います。
今回現れたタヌコは瀕死の状態でしたが、
いつもにぎやかな声のする、我が家を頼ってきたのだと思いました。
たぬきの生きたいという気持ちに答えてあげられて良かったと
思ってます。
そしてきっと元気になって裏山に離されたら、
我が家に挨拶に来るでしょう。
はたして糸車を回してくれるか楽しみです。